先日、書店で「トヨタの口癖」という本に興味を引かれ、世界のトヨタがどういう風に会社を運営し、人を育てていくのかということに興味を持ち読ませてもらいました。
 トヨタは自動車業界、我々は住宅業界と仕事は違うのですが、人を育てたり、物を作っていく上での姿勢等は非常に参考になり、感心する所がたくさんありました。
 その1つに、クレームがあったときに「者に聞くな、物に聞け」という言葉ですが、これは私共も全く同じではないかと思います。
 単に指示をしてそれを直したかというのを行った人に聞くのではなく、根本の解決をしていくために物を見て確かめ、次にそういう事が起きないように解決せよという意味だと思います。
 また、修繕ではなく修理をしなければだめだというようなことも書いてありましたが、修繕とは単に悪くなった部分を直すだけで、なぜそういう事が起こったか、本当の真因は何なのかという事の追究がなされずに悪くなった部分を直すだけだという事です。
 修理とは、真因をつきとめ原因となる素を直していくことだと書いてあったのですが、まさに住宅もその通りだと思います。
 同じようなクレームが何度かいろいろな家であったように思われます。
 今まではある程度までしかその原因を追究してなかったように思います。
 車の部品と違う所は、我々が作っている家は自然素材で生きているので、反ったり割れたり曲がったりという事が少しはあるので、全く同じというわけにはいかないのですが、何かクレームが起こればその部分に関する所だけはある程度の議論をして、こうしていこうという風にしか話し合っていなかったのかもしれません。
 これからはもっともっと本当の原因を追究して、次にそういう事が起きにくいような努力をしていかなければいけないと考えています。
 この本を読んで、さすがトヨタと関心させられました。
 我々は小さな会社ですが、考え方だけはまねの出来る所はまねていこうと思います。