昨日、建築させていただいて7年目くらいのお客様から電話を頂きました。
 外壁のサイディングの目地がすいてきたと言う事でした。
 早速見に行くと、東と南の日当たりの良い所の目地が何ミリかすいていました。
 すぐに外壁のメーカーと話したのですが、当時はコーキングを2液性の物でしていたらしいのですがやはりすいてくるので、2年くらい前から1液性の物に替えたと言う事でした。
 そして寿命は5〜6年でそれ位でコーキングがすいてくる、との返事でした。
 この返事はなかなか納得しがたい事だと思います。
 お客様にしてみれば最低10年位は持って当たり前の事だと思いますし、我々も最低10年位は持ってもらわないとお客様に話が出来ません。
 確かにサイディングは胴縁通気工法と言うやり方で外壁を浮かせて、中に水が入るという事を前提で工事をしていますが、水が入らないにこした事はないと思うのです。
 この方の家は私共で設計したのでは無く、設計事務所の先生が設計した家を私共で建てさせて頂いた訳なのですが、お客様は設計事務所では無く施工を担当した私共に色々後の事の相談が来ます。
 ですから、設計事務所の方々は後のクレームの事はほとんど分からないのではないかと思います。
 サイディングが悪いという事ではないのでしょうが、私は20年位前にもこういう経験が有ったので外壁にはALCと言う軽量気泡コンクリートを勧める事にしています。
 私共で建てる家の95%はALCです。
 後のクレームが無い商品ですし、火災保険も安くなります。
 私共としては、建てた後でのクレーム少ない商品を使っていきたいと考えています。