■

前回、外断熱について、少しお話しましたが、私どもの会社が外断熱に取り組
み始めたのは４年くらい前です。
　それまでは、ポリエチレンフォームや、グラスウールを使用する、内断熱でした。
私自身、外断熱にするとコストが、かなり高くなるんじゃないかと思って躊躇して
いたのですがが、思い切って外断熱に取り組もうと色々見積もりを取ったりして、
調べてみると、その差額は（断熱材グラスウールとポリエチレンフォームの差）
４０坪程度の家で、１０万円もありませんでした。
　それと、大工さんも内断熱でポリエチレンを切ったり貼ったりする手間も少なく
外からパタパタ貼るだけなので、簡単に出来ますし、断熱も切れ目無く出来ます
ので、断熱性もアップします。
　又、ポリエチレンフォームなんですが、見た目は全く変わらないのですが、等級
があるんです。
　どこが違うのかと言うと、断熱材の目の詰まり具合なんです。
　私共は、３種と言う、一番目の詰まった断熱材を使用しています。
　それと、外壁にはＡＬＣ（軽量気泡コンクリート）を多用しています。
　この場合は、外壁の通気性は取らなくてもかまいません。
通気性を取っている会社もあるようですが、私が思いますに、ＡＬＣ自体の厚さが
３５〜３７mmもあり断熱効果バツグンなので、通気性を取るのがもったいないと
考えます。
　又、ＡＬＣのメーカも「防水透湿シートを貼らなくても良いですよ。」と言われた
のですが、私としては、ポリエチレンフォームを貼ってから外壁を張る迄の間、雨
が降ったりして中を濡らしたく無いので、防水透湿シートを貼るようにしています。
　
　外断熱施工の際起きたちょっとした失敗例を一つ。
私共が外断熱を始めた４年前に建築させていただいた、Ｆ町のお客様ですが、
（この方は何年も前から知っていて、家を建てるときは当社と決めていただい
ていたお客様です。）お引渡しがすんで、２年くらいで「外壁のビスが外れて
いるので、見に来てもらえますか。」と言われました。
　私が見に行くと、なんと外壁を止めたビスの頭がちぎれて、飛んでいるではあり
ませんか、これにはビックリです。
　おそらく、外壁の重みが掛かり、ビスが持ちこたえれなくなり飛んだんだ、と
判断し、すぐにメーカーに連絡をし、私と、メーカーと工事をした業者と３社でもう
一度確認しに行き、原因を徹底的に追求しました。
　
そのてん末は、次回にアップさせて頂きます。
参考までに今私共が建築させていただいてるお客様に施している、外断熱です。
http://www.sinnihon-co.jp/07genba/04tanabe/k20060221.htm