『コストダウン』

 昨日、住宅のコストの話をしましたが、今日はコストダウンについてお話したいと思います。
 私共の会社でもコストダウンという事は1番重要な課題だと考えており、常にどうしたらコストダウンが出来るかと考えております。
 私の考えとしてコストダウンを考える場合、コストを先に考えるのではなく自分の考え方をきちんと決め、それに対してどうすれば安く出来るのかを考えるのが正解ではないかと思います。
 金額を安くすることから入ると、どうしても本当の仕事は出来ないと思います。
 それと、昨日書いた内容で少し補足しますと、すが、910モジュールからメーターモジュールに変えると坪単価が6万円下がるという話をしましたが、総額は坪数が増えるので坪単価自体は下がるということなのです。
 いわゆる、分子分母の関係。
 私共の会社でも基本的にはメーターモジュールで考えるという事にしているのですが、土地が狭かったり、間数を優先する場合には総額を少しでも抑えるために910モジュールか950モジュールで提案をしています。
 どちらが良い悪いという問題ではないのですが、それによって坪単価が大きく変わるという事を理解した頂きたいと思いますし、坪単価というものはあくまでも1つの目安として考えていただき、安い物に飛びつくと結果的にはすごく高い買い物をしてしまうという事にお気づき願いたいと思います。


 今日は火曜日なので、週に一度朝東愛媛営業所からも集まり
全員で朝礼をしました。
 その中で、家の金額の話がでました。
 これは何かと言うと、営業マンの一人が、出来上がった見積
書の金額が高いのでお客様に持って行きにくい、という事でした。
 私や、かどや木材の社長の日野君も含めて、営業・設計・積算
のみんなが集まり、何故金額が高くなったのかを分析しようとい
う事になり、全員で討論をしました。
 営業マンが言うには坪単価が高すぎるということです。
 その原因の1つはモジュールでした。
 この家は910モジュールで設計されていました。
 私のブログの最初に書いたように、モジュールによって家の
坪単価はすごく変わってきます。
 それでは、この図面をメーターモジュールに変更したら、坪
単価はいくら位金額が下がるんだという事になり、メーターモ
ジュールに変えて坪単価を積算してみると、坪単価はなんと、
6万円程下がりました。
 どういうことか皆で検討してみると、家具や蓄熱暖房が3台
で100万円位、珪藻土やしっくいを塗る工事で30万円位高
くなっていて、いろいろと少しずつの積み上げで金額が上がっ
ていて、我々も営業マンも納得はしたのですが、モジュールを
変えると坪単価が6万円も下がるんだなあと皆驚いていました。
 ローコスト系の住宅メーカーがメーターモジュールにこだわ
る訳が良くわかったなあと変な所で皆で感心しました。
 もう1つ話し合ったのは、設計の段階でもお客様の言いなり
ではなく、我々の方からも少しでもコストダウンできるような
提案等をしてあげるのが、お客様に対する親切でじゃないのか
という話をして、そうしようと決めました。
 これからは私を含め、営業・設計・工務皆で1軒1軒全員が
お客様に図面を提案する前に、コストダウンを含め使い勝手や
いろいろな事を検討した上で、お客様に本当に満足出来る事を
提案できるよう日々努力していきたいと思います。