地盤のことは少しお話したので、今日は基礎のことについてお話したいと思います。
 昨日家は、どこで建てても一緒だと思っている方がいるのではないかというお話をしました。
 私共も基礎で同じような失敗をしたことがあります。
 すなわち、協力業者はどこに依頼してもそう変わらないと思ってしまった事です。
 それは2年位前の事で、東予に営業所を出して1軒目の施工でした。
 通常、私共基礎工事に関しては、松山の業者と南予方面を施工してもらう業者との2社だけなのです。
 もしろん、この業者の方達はどちらもきちんとした仕事をしてもらっています。
 東予方面は、これから棟数も増えていくだろうと思い、新たに東予の業者を探す事にしました。
 仕事をしてもらう東予の大工さんの紹介で、礎工事をする業者を選定し、工事をお願いしたのです。
 私も、私共の現場監督も、基礎工事の業者だから大丈夫だろう。
 又、大工さんの紹介だから絶対間違いないだろうと思いお願いしました。
 ところが、いざ工事にかかり、鉄筋を組みだすと何だこれは、というような仕事をしており、途中で手直しをしてもらいました。
 その後、底盤のコンクリートを打ち出すとレベルがきれいに出てないことがわかりました。
 途中でやめるわけにもいかずに最後まで打ってしまったのですが、終わってみると、もうがっかりするような仕事でした。
 私共ももっときちんと見ていたらよかったのです。
 又、基礎ぐらいはプロなのだから大丈夫だろうという甘い気持があったのは間違いありませんでした。
 お施主様にはご迷惑をおかけしたのですが、話し合いの結果、基礎を解体し、最初からやり直す事にしました。
 それによって予定していた上棟や完成が1ヶ月近く遅れてしまう事になり、大変ご迷惑をおかけしました。
 今後は、このようなことの無いように、現場監督としっかり話し合う。プロだからといって全面的に任せっぱなしはしない。きちんとした打ち合わせをして工事に取り掛かかる。 という事を、あらためて確認し、肝に銘じました。
 
東予のU様には大変ご迷惑をおかけしました。
 この場をかりて深くお詫びいたします。