昨日お話しましたように、業者さんにも技術のレベルがあります。
 その基礎業者の方も故意にそうしたわけではありません。
技術レベルが当社の要求するものとは違っていたんだろう、と思いますし、それはそれで今までは良かったんだろうと考えます。
 又、紹介していただいた大工さん達も、そういう仕事に疑問を抱いていなかったんだと思います。
 いずれにせよ、しっかりした仕事をするして頂くには、それを監督する業者の責任は重大だと思います。 
  基礎工事と同じような事が、屋根工事(瓦葺)でもありました。
 これも4,5年前ですが、その瓦業者の方は洋瓦で面白い瓦を主に取り扱う業者さんだったのです。
 私共でいつも依頼している業者さんと同じ瓦で、見積りを取るとかなり安かったのです。
 同じ瓦で何故こんなに安いんだろ?
 これだけ金額が違うんだったらと思い、今回は安い方の業者さんの方にお願いしました。
 初めての業者さんだったので、私共の現場監督も現場へ何回も足を運び、気を配っていました。
 しかし、専門職の工事は、専門職にしかわからない部分があります。
 又、屋根が葺き終わるまでには4〜5日掛かります。
 ずっと張り付いてそれだけを監督しているわけにもいきません。
 現場で、職人さんと打ち合わせをして、瓦も1枚1枚釘で止めてくれという指示も出していました。
ところが、後日、雨の強いに雨漏りが発生したのです。
 私も何かおかしいと思い、今回施工した業者ではなく、今までずっとお願いしていた瓦業者さんに見て頂くことにしました。
 そこで判ったのは、瓦の枚数が少い、釘を打ってない場所がある、等々。
 ああ、やっぱり安いには安いなりの理由があるんだと痛切に感じました。
 我々業者でも価格につられる事があるんだったら、これから家を建てようとするお客様も価格の安い方に目を向けるのも仕方がないのかなあと感じました。
 協力業者は、いかに信頼できて技術レベルの高い業者さんを選ぶか大切である。
 それによって家は、すごく変わってくるんだ。
と、と言う事を再確認しました。
 又、価格の面と言う事だけで判断し、信頼していた業者さんを一時的にせよ、疑問を持った自分自身を反省しています。
 今後は、今までずっとお付き合いをさせて頂いている協力業者さんと共に、コストダウンや、技術の向上に向けて一層の研鑽を重ねていきたいと思います。