昨日は金曜日だったので、週に一度の工務会議をしました。
 現場の工程や、どうすればコストダウンができるのか、現場であったいろいろな事を話し合います。この会議には現場監督・設計・コーディネーター・積算の者が集まりいろいろな意見を出し合います。
 それに、かどや木材の日野君も出席し、彼が中心になってどうすればもっと家を良く出来るのかという事を中心に話し合います。
 私と日野君は知り合って33年が過ぎようとしています。
 最初この仕事を始めたときは、違う材木屋さんと取引をしていました。彼が松山で材木屋をしているのを知らなかったからです。
 会社を始めて1年ぐらい経った時に彼が材木屋をしていることを知り、取引をするようになり20年近くになります。
 私共の住宅は自然素材を中心に木材の占める割合が非常に多いので、材木業者の人と一緒にやらなければ出来ないと思いますし、材木業者の人が信用できなければ絶対にできません。
 そういう意味で私は本当に良いパートナーにめぐり合えたと思っています。
 彼は久万の生まれなので、小学校の高学年になると山の木の枝打ち等をしていたそうです。
 大学を出て、大阪の材木業者に勤め松山に帰り独立をして20年以上かどや木材としてやってきています。
 卸や小売もするし、山の売買もしていたので材木を見る目はかなり確かなものを持っています。
 彼と一緒に一年に何回かいろいろな所へ行き、モデルハウス等を見て勉強するのですが、自然素材をするきっかけになったのは、高松のモデルハウスを、一番最初に彼と見に行ってからでした。
 その後、大工さんや設計士の人たちとも一緒に行ってもらいました。
 コストダウンに関しても彼がいなかったら間違いなく出来ていなかったと思います。
 原木から買い付けしようと言ってくれたのも彼です。
 原木を一緒に買いに行った事があるのですが、彼と私共の1番年配の大工さんである工場の責任者が並べてある原木を両端から見て二人がOKを出さないと買わないようにしています。
 その二人が駄目を出した材木を、私が見てもその木のどこが悪いのかわかりません。
 説明を聞くとなるほどなと思うのですが、良い木を選ぶというのは本当に難しいという事がわかります。
 100本あっても2〜3本しか買えない時もあります。
 それだけ材木にこだわって買い付けをしているんだなあと感心しました。
 材木を選ぶだけでなく、彼は乾燥にも強いこだわりを持っていて、機械の乾燥ではなく自然乾燥のほうが絶対に良いんだと言って、最近は自然乾燥にしています。
 すごく熱い人間でもあり、私共の見学会にも必ず来てくれてお客様とも話してくれます。
 材木の話を話し出すと止まりません。
 お客様も納得してくれています。
 彼の事務所内に私共の現場の加工担当の者が3人いて工場で仕事をしています。
 広い工場なのでいろいろな材木が積まれていて、私共のお客様もよく見学に来られたり、ここで家具にする材料等を選んだりしています。
 このように彼は私共の会社に絶対無くてなならない存在ですし、本当の私のパートナーだと思っています。
 これからも生きている限り彼と一緒に仕事を続けていきたいと思いますのでよろしくお願いします。