昨日外壁の話をしましたが、私は個人的にはALCが好きです。
 これは私がALCを張る職人をしていたせいもあるかもしれません。
 ALCが嫌いだという建築業者や設計事務所もいると思います。この外壁を嫌がる理由の1つにはデザイン性・意匠性ではないかと思います。
 いろいろなデザインパネルが出てはいるのですが、やはりサイディングほど豊富ではありません。
 吹き付けをしなければならないというのが嫌がられる1番の理由ではないでしょうか。
 それとある大手メーカーでは、目地がある外壁は絶対だめだと言われたそうです。
 私がALCを好む理由の1つは、後のメンテナンスが我々会社側にとっては非常に少ない事も理由の1つにあげられます。
 1番最初に使ったのは、私の孝行の同級生の家を建てる時、旭化成が住宅用のALCを発売したので使ってみないかと22年くらい前に提案があり、松山で初めてパワーボードを使ったのが始まりです。
 それまでALCはビル用の厚さ100ミリ、工場や倉庫用の50ミリが主体でした。私はその職人をしてALCの良さを理解していたので、すぐ使うことにしてそれから22年間ALCを主体にお施主様にお勧めしています。
 私の同級生の家は22年目になりますが、まだ吹き付けをやり直していません。
 本来は12、3年から15年に一度くらいは塗りなおしたほうが良いのかもしれませんが、汚れが気にならなく雨の浸透もなければ別に慌てて塗り替えなくても良いのかなと思っています。
 今までALCを初めとしていろいろな外壁材を使ってきました。
 モルタルに吹き付け・サイディング・3×10板・タイル・ジュラクペンアート・レンガ・パンブリック等、10種類近い外壁材を使ってきましたがどれが良いか悪いかというのではなく、これはお施主様のご希望・好みだったように思われますし、私共も施工さえきちんとすればどの仕上げ方でも良いと思っています。
 それぞれに一長一短がありますが、最近お客様から後の吹き付けやメンテナンスでお金がかからない材料にしてくれという事をよく耳にするのですが、後のメンテナンスが全くお金がかからないという外壁はないのではないでしょうか。
 タイルやレンガにすればその材料自体は色も変わらないし半永久的に持つのですが、窓の周り等のコーキングは切れてくるのでやはりコーキングの打ち直しは必要ではないかと思います。
 これからもいろいろな外壁材が出てきて20年前とは比べようがないくらい良い製品が出てくると思うのですが、常に私共もアンテナを張ってそういう新しい外壁材等が出来た時に情報をいただえる体制を作っていなければなりません。
 私は新しいものが好きなのでこれからも良い製品にはある程度のリスクを背負ってでもアフターをきちんとできる体制をとってチャレンジしていきたいと思います。
 よろしくお願いします。