今日も大雨が降っています。これだけ降り続くとちょっと嫌な気分になってしまいます。
 ニュースを聞いていても、長野県のほうでは土石流や床上浸水で家に住めなくなっている人たちがたくさんいますが、その方達の胸の内はさぞたまらないだろうなと思います。
 自然の力の凄さというか、怖さをつくづく感じています。
 これだけ雨が降ると我々建築業者は雨漏りがなければいいかなあという事をまず考えます。
 それと建築中の家がなるべく雨に濡れないようにシートをかけたりするのですが、吹き付けや防水をしていない現場はどうしても少しは濡れてしまいます。
 車で走っていてツーバイーフォーの建築中の家で外部の構造用合板が雨に濡れている等を見ると吸い込んだ水分はどうなるのかなあと思い、私共の工法は木造で良かったと思っています。
 20数年前、私がまだ今の会社を始める前のことですが、建売住宅を当時松山で250棟くらい建築している会社に半年間だけ現場の監督として入社していたことがあります。
 会社に面接に行った時は建売業者とは知りませんでした。
 私が当時働いていた会社の社長とちょっとした事ですが、私も若かったので頭にくることがあり、もう辞めようと思いどこか就職先はないかと探していたときにちょうど現場監督を募集していたので面接に行ったのです。
 2級建築士の資格を持っていたのですんなりと入社をさせてくれました。
 入社して建売業者だと分かり、建売とはこういう風にして土地を仕入れ、値段の設定をしていくのだなあという事を勉強させてもらいました。
 もう1つすごく勉強させてもらったのはコストのことです。
 後先になりますが、この会社は私が入社して7ヶ月くらいで倒産しました。
 放漫経営だったのだと思われます。
 私も入社して3ヶ月くらいでいきなり朝の会議の時に今日から井上君、君が工務の責任者だと言われ、実行予算や支払い等のお金に関わることを任される事になり、まだ右も左もわからないので手探り状態で勉強しながら実行予算等を組んでいました。
 正直申し上げまして、建てている家は非常にぼろかったです。
 こんなことで良いのかなという所が何ヶ所もあり、これはこうした方が良いんじゃないかという事を社長や専務に言うと金がかかるからダメだと言われ、仕方なく仕事をしていたのを記憶しています。
 確かに安くは出来ていたのですが、やってはいけないことも大分していたように思います。
 この時の仕事が反面教師となり、お金がかかってもやらなければならない事はきちんとするという事を教えてもらえたように思います。
 安くて良い物を作るという事は我々建設業者の永遠のテーマです。
 その目標をずっと考え続け良い住宅をよりコストダウンできるようにこれからも永遠に勉強し続けていきますのでよろしくお願いします。