ムク材

 今、私共でお話しをさせていただいて見積りまで進んでいるお客様がいらっしゃいます。
 この方は営業に話を聞くと、大手メーカー2社と私共とを比較されているそうです。
 私共の見積もりが安くても200万円くらいの差であればやはり大手を選ぼうかという事を営業の者から聞きました。
 大手志向の方なのでしょう。
 1社は鉄骨と木造の集成材という2つの工法を持っている会社です。
 長い間鉄骨造だけでやっていたのですが、何年か前に木造住宅の部門を出しました。
 このメーカーの木造のモデルハウスに行って鉄骨造と木造とどちらが良いですかと質問するとどういう風に答えるのでしょう?
 鉄骨住宅のトップメーカーですから鉄骨住宅についてもよく知っています。
 その上で、いかに「木造住宅が素晴らしいか」を説明してくれると思うので最高の情報源ではないでしょうか。
 そこで集成材とムク材とどちらが良いか聞いてみてください。
 どうして集成材が素晴らしいのかについて熱く語ってくれると思います。
 私は現場上がりですが、現場の監督や大工さん達にも本音で聞いて話してみてください。
 どちらがいいですかと!
 恐らく現場の人間で集成材の方が良いよと言う人は1人もいないと思います。
 大きく一般には報道されませんでしたが、中国から輸入した集成材の大量はく離問題が我々住宅会社の間で話題になりましたが、一般のお客様にはほとんど知られてないと思います。
 中国からの輸入なので根本的にどこに問題があったのかはわかりませんが、管理に問題があったのではないかと思います。
 本物の木があり、それが長持ちするのがわかっているので無理して集成材を使う必要がどこにあるのでしょう。
 大手メーカーは、ムク材では後ですいたり反ったりという事がクレームになる(これは年間で何千棟もするのでお客様を選べない)ので集成材が強いという事をアピールしていかざるを得ないのでしょう。
 私共はムクの良さを信じてこれからも家造りをしていきますのでよろしくお願いします。