次の工程への引継ぎ

 昨日、お客様から土地を売って欲しいと依頼のあった現場に看板を上げに行く途中、明日上棟予定の現場に立ち寄りました。
 その現場は2年ほど前に造成された土地で、6区画に区切られていますが何か縁があったのでしょう、その造成地で当時3人のお客様の家を建てさせていただきました。
 今度で4軒目、これが最後の区画です。
 大工さんが土台を敷いていて、私共の現場監督の宮下が用事があるといって立ち寄ったのです。
 宮下は我々の会社に他の住宅会社に勤めている方の紹介で去年の4月から来てくれています。
 それまで15年くらい居てくれた大工さん上がりの現場監督が65歳になって退職するので、木の拾い出しを出来る宮下に来てもらったのです。
 彼は1級建築士と1級施工管理技師の両方の資格を持っていて、我々の会社では木材の拾い出しやアフターメンテナンス等を主にやってもらっています。
 中々、愛嬌があり面白い男です。
 今まで勤めていた会社は、あまりお客様のことを考える会社ではなかったようなので、我々の会社に方針や考え方が最初は不思議に感じたようですが、今では我々の考え方を理解し、後々の事を考え材木の拾いをしてくれています。
 彼と現場に寄ったとき、その隣の家も2年前に建てさせていただいたお客様だったのでご挨拶をして帰ろうとしたのですが、何気なくそのお客様の家の外壁周りを何も無いだろうなと見ていると、ベランダの下のあたりが少しずれているように思えたので近くに行って見てみると、やはり少し目違いを起こしているようでした。
 早速、お客様に後日点検させてもらいますという事を言って私共の現場監督の田中と電話で話し、外壁の施工業者に見てもらうことにしました。
 私が見た限りではこれは後でなったのではなく、新築した時にすでになっていたのではないかと思えるのです。
 まあ家になんの影響もないのですが、もし最初からなら吹き付けの業者の人は分ったはずです。
 これから原因を追求していきますが、もし最初からなら私は許せません。
 当然、外壁を張った業者もですがそれをわかって吹付けをした業者がです。
 確かにそれを直して吹き付けをするという事になると何日か待たなければなりませんが、私共の会社の方針を理解している業者であれば、わかった時点でやり直すのはわかってくれていると思うからです。
 私共の会社では、前の業者の仕事が悪かったのでこうしか出来なかったという事は通用しません。
 必ず悪い所があれば、私共の現場監督に言ってもらい、それを直してから次の仕事に入ってもらっています。
 残念なことにまだまだそれが徹底できていなかったのかもしれません。
 原因を追求してもしそうであれば今後絶対にこのような事がないようにするつもりです。