冬、工期

　今日から少しの間、雨が続きそうです。
　急に寒くなり、冬が来たなという気持ちになっています。
　私はどちらかというと夏のほうが好きです。
　一日が長く有効に時間が使える気がして、得をしたような気分になれるからです。
　我々建築業の仕事というのは、日が昇り、日が沈むまで仕事ができますが冬はその時間がすごく短くなります。
　大工さん達も夏と冬では１時間は働く時間が違ってくるのではないでしょうか。
　あまり朝早くからは近隣の方のご迷惑になるので仕事はできません。
　ですから、どうしても夜残業をする方が多くなるのですが、電気をつけてまでは中々できません。
　暗いときに仕事をすると、墨が見えにくいので失敗することもあるからです。
　それと、外部の仕事も寒くなると遅い時間はできにくくなります。
　そういう意味も含めて夏と冬では工期が変わってくるのではないでしょうか。
　私共の会社ではお客様と契約をする時、少し長めに工期をいただいています。
　バタバタせずにゆっくりと良い仕事をしてお引渡しをしたいからです。
　世間では工期の短さを売り物にしている会社もありますが、これは決してお客様のためではありません。
　工期を短縮することによって経費を少しでもうかせて、自分の所の利益にしようとしているだけです。
　お客様の１日でも早く新居に入りたいという気持ちもわからなくはないですが、永い一生の中の１ヶ月か２ヶ月です。
　１ヶ月・２ヶ月早く入るよりも、満足する家に入居したほうが良いのではないでしょうか。
　私共はお客様のご理解を得て少し永くしても満足していただける家造りをこれからもしていくつもりです。