値上げ、資格と能力

 今年を振り返ってみると、原油価格上昇の影響で建材・設備の価格が高騰しています。
 今年になって最初に言ってきたのはアルミサッシのメーカーでした。
 4月くらいだったように記憶しています。
 その次に断熱材が値上がりし、最後にキッチンメーカーが来年からの値上げを言ってきました。
 原油が上がっているので仕方がないのかなとは思うのですが、メーカーもなるべくがんばってほしいと考えています。
 話を聞いていると1,2度は原油が上がっても値上げを踏みとどまっていたらしいのですが、もう値上げをしないと会社自体が持たないという所まで来ているらしいのです。
 まだこれから輸入合板や、木材も外材は値上がりしていく傾向です。
 住宅メーカー等も輸入建材から国産材へシフトしていく傾向みたいです。
 私共もこの値上がりを住宅価格にできるだけ反映しないようにいろいろな材料の調達方法を考えなければならないと思っています。
 今年は耐震強度偽装事件も大きく取り扱われました。
 今、新建ハウジングという建築業者向けの新聞を読んでいるのですが、新たに「構造設計一級建築士」「設備設計一級建築士」の資格創設を国が決めたみたいです。
 確かに一級建築士の資格を持っていても、構造計算や設備設計は専門の事務所に発注しています。
 しかしその事務所がどれくらい能力があるのかは基準はありません。
 構造計算や設備に関して、専門の一級建築士ができるのは良いことだと思っています。
 私共の会社でも来年一級建築士の試験を受けようとしている者もいます。
 資格を持っているからといって仕事ができるのかというと、試験と実務は全く違うのですが、資格を取ろうとする努力が大切なのだと思います。
 みんなで努力をして資格も取得し、信頼される業者になりたいと考えています。